企画展Ⅰに、水野治三郎(源六)のご子孫が来館されました

 水野治三郎(加賀象嵌師9代目水野源六光美)が若かりし日に描いた掛図を、孫の水野旺氏と、ひ孫の水野禎源氏、さらに金沢美術工芸大学名誉教授の黒川威人氏が観覧されました。

水野治三郎は、明治元年に生まれ、14歳で京都府画学校へ入学、日本画を修めた人物です。彼は金沢にもどり、19歳で石川県師範学校図画教員助手に、その後石川県専門学校で毛筆画教員となりますが、この時期に描いた掛図を、金沢大学附属図書館が今も所蔵しています。今回の企画展では、金沢大学附属図書館が所蔵する12点の水野掛図から、動植物を描いた4点の美しい資料を展示しています。

 

資料を作成した人物のご子孫が来館されるということは極めて稀な出来事で、職員にとっても貴重な時間でした。加賀工芸師の伝統を綿々と受け継ぐ水野家を通して、金沢という土地のもつ歴史の厚みを感じ取ることができました。

 

 水野掛図は貴重な資料ということで、北國新聞の石川版でもとりあげていただきました。

右から、水野旺氏、黒川威人氏(金沢美術工芸大学名誉教授)、上田氏(資料館客員研究員)


左から、水野
禎源氏(水野治三郎のひ孫にあたる)、上田啓未氏(資料館客員研究員)、黒川威人氏、水野旺氏 左後ろには水野治三郎が描いた「蜘蛛猿図」がみえる

上田氏による水野掛図の研究論文はこちらです

http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/handle/2297/34113

 

水野掛図「蜘蛛猿図」をモチーフにした企画展ポスターはこちらです

20130710資料館企画展Ⅰポスター3.pdf